2日目。高千穂のさわやかな朝からスタート。
昨日乗ろうにも締め切られた高千穂峡のボートは、朝7時から予約開始。
昨日は、13時の時点で5時間待ちだったので、行動は早めに起こすに限るわけですよ。
まぁ、我らおっさんはですね、余裕で9時までテレビを見てチェックアウト。
ホテルからはバイクで2分。余裕のスタートです。
はい、高千穂に到着。
そういえば、今回の面子については語ってなかったですね。
例年のメンバー3人は変わらずなのだけど、バイクは、
・KTM 690SupermotoR (649cc)
・KTM 690Enduro (649cc)
・タイホンダ CBR 150R (149cc)
の3台。
このCBRがですね、走るのですよ。後ろを見たら普通にいる。恐るべし149cc。
はい、高千穂峡ですよ。
美しい景観ですね。今から、この渓谷をボートで楽しみますよ。
んが、ついてみるとすでに「5時間待ち」!!!
朝7時から、ゆっくり飯を食い、ゆっくりテレビを見て9時。
その余裕が、5時間待ち。
んふふふ、こうなると、「絶対乗ってやる」という意地がわいてくるわけで。
長蛇の列に並んでみる。
最初は動かないのかなーと思ってたんだけど、意外と進み、券売り場へ。
ついてみると、そこで券を買って、予約するシステム。
つまりは、おおよその時間が指定されるので、そこまでは自由に動けるしくみ。
よかった。ずっと並んでおくことになってたら、おそらく心が折れてたかもかもかも。
んじゃじゃじゃ、観光いたしましょうということで、「
天岩戸神社」に。
高千穂峡からは、バイクで15分くらい。
天岩戸神社は、日本神話(古事記・日本書紀)の中に書かれている、天照大御神様のお隠れになられた天岩戸と呼ばれる洞窟を御神体として御祀りされており、天岩戸神話の舞台となった場所ですね。
道中は暑かったのですが、境内に入ると大きな木々からのやさしい木漏れ日が差し込みとても快適。
天岩戸とはさむように西本宮と東本宮があるので、実際には天岩戸を拝見することはできないのです。・・・と思っていたのだけど、帰ってからホームページをのぞくと、
御神体の天岩戸の洞窟は、西本宮から谷を挟んで反対の壁の中腹にあります。西本宮拝殿の裏側に天岩戸が見える天岩戸遥拝所があり、神職がご案内というかたちでお連れ致しております。
ご案内ご希望の方は授与所にて受付をお願いいたします。
受付時間 8時半~16時半 案内の所要時間 20分
ご案内は料金を頂いておりません。お気持ちがある方は造営資金のご寄付などにご協力をお願いいたします。
バスなどの団体で来られる方は事前にご連絡をお願いいたします。
一般の方は予約は必要ありません。当日、授与所にお申し出ください。
天岩戸の遥拝所は車イスでも通行できます。
だそうで、案内してもらえばよかったなぁとちょっと後悔。
またの機会ですね。
そして、こちらは行って来ました。
「天安河原宮(あまのやすかわらぐう)」
天岩戸神話 で語られる、八百万の神々がお集まりになられ、相談をかわされた場所ですね。
いわゆる神々の会議室ってところでしょうか。
渓谷は圧倒されるような立派なもので、とてもよいところです。
そんなこんなで観光していると、時間は11時半くらい。
神々にならって、おっさん3人も次の目的地を会議。(神々に失礼ですね)
やっぱり次は昼飯でしょう!ということでスマホで最寄の飲食店を検索。いやぁ便利。
会議の結果は「蕎麦」を食べようということで、高千穂町内の蕎麦屋さんに移動を開始することに。
この日は実はノープランで、本日の宿は久住高原。高千穂からは1時間もかからず到着する近場。次どこに行こうか手詰まり状態もあったのだが、ご利益があったのかな。
今から思えば、ここから奇跡のようなラッキーな旅が始まる。
蕎麦屋、蕎麦屋、見つけた蕎麦屋は、「
そば処天庵」さん。
有名なお店なのだろうか、すでにかなりの列。
20分くらい待って店内へ。
頼んだのはてんぷら蕎麦。
そして、旨い。
GWなので、大盛りは受けてないということだったので、そこが非常に残念。
そば処天庵
〒
882-1101
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1180−25
0982-72-3023
で、天庵さんで順番を待っているとき見つけたのかコレ。
その名も、「スーパー・カート」。
配線となった高千穂鉄道路線をつかって、トロッコ列車みたいな列車で観光ができるというもの。
手詰まりだったのでこれはうれしいご提案。
早速ナビに行き先を設定して向かうことに。
「ん!?」どーしたものか、ナビの言うとおり行ってみると、ただ民家と田んぼがあるだけのところに出てしまった。
軽く途方にくれていると、民家の窓が開き住民の方から声をかけていただき、
「もしかして、ナビで案内されたの?」と。
なんでも、しょっちゅうナビによって迷い込む人が多いらしく、中には車が田んぼに落ちてしまった人もいるそうで。
丁寧に抜け道をを頂いてなんとか高千穂駅に到着。
本当に感謝です。
こちらが駅舎です。入場料は100円。施設維持料とのことですが、それならもう少し取られてもよいかと。安いですよ。
そして、これが目的のスーパー・カート。
ところが、この日の予約はすでにいっぱい。
廃線となった高千穂鉄道の路線をゆっくり走るスーパーカートに是非乗ってみたかったのですが、これまた残念。
でもでも、「あれ?」
ディーゼル車両 を運転しているのは、一般人?
「あれ?」「あれあれ?」
どうも駅構内ではあるが、本物の鉄道の運転体験が出来る模様。
ただ、小さなお友達には高価な料金体系ではあります。
でも、大きなお友達には払えてしまう金額。
これは、もちろんやるっきゃないね。即効申し込みです。
車両内部はこんな感じ。
運転体験の間ななんと、観光客さんが同乗されるのですよ。
超緊張します。
さぁ、運転です。
ドアを閉め出発。その前に車内放送で言ってみたかったのだけど、恥ずかしいので、運転を教えてくれる先生(現役の運転手さん)に言っていただきました。
「はい、ドアしまりまーす!」
汽笛を鳴らして列車は動き出しました。
あー、運転中の写真とかはありません。残念ながら。
でも、難しいものですね。
ブレーキが難しい。難しいなぁ。僕の前に運転してた人うまかったなぁ。
電車でGOとは違うのだよ。
さて、運転体験を楽しんだところで、ちょうどボートの予約時間。
いや、かなりギリギリな時間。
バイクで急いで高千穂峡についてみたところ、第一駐車場がすでにいっぱい。
昨日はバイクは通してくれたのだけど、今回は次の駐車場へまわされてしまった。
いやぁ、どこまで走らされるのか。どんどん遠くへ。時間がないのに、どんどん遠くへ。
結局、遠く3つめの駐車場に止め、そこからは徒歩、いやダッシュで、ボート乗り場までいくことに。
そしてやっとの事でついてみると、全体的に遅れていて、まだ30分待ち。
走らなくてよかったのか。
ボート待ちをしてると、ボートをまともに漕げない人もボードにチャレンジされていて、とある母親と娘2人がボードに乗り込んだのだけど、発着場から約3メートルのところで、グルグルグル。
4~5分たったかな、それでも、約5メートルのところでグルグルグル。
そしてしばらくすると、娘さんが、「お母さん、もういい」と叫ぶ。
なんとか発着場に戻ってきたら、お母さんと、娘さんが場所をチェンジ。
そしたら、娘さんのほうが器用にボードをこいで出発。
いやぁ、お母さん立場ないねぇ。
そしてようやく、僕らの番。
僕らは、もちろん順調に出発しました。
いや、綺麗。ボートをあきらめ、上から見ようという話も一時はありましたが、やはりボートに乗ってよかった。
高千穂峡は、むかし阿蘇山の火山活動の噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出して、 急激に冷却されたために、柱状節理のすばらしい懸崖となった渓谷なんだそうです。
高千穂峡は、1934年11月10日名勝・天然記念物に指定されたそうです。
ところどころに、滝があるのですがね、やっぱり人はぬれたくないもの。
ちょうどそのときの写真はとれていないのだけど、上の写真の渓谷中心部は狭くなっており、そこに滝も合わさり、さらに狭く。そに先ほどの親子やあまりボード操作が得意でないかたが集まり、ほぼカオス状態。
左側通行か、右側通行か、そのようなルールもないので、ほぼ無法地帯。
手でお互いのボートをつかんで交わしながらのかなり大変な航行でした。
で、気を抜いてたところに突然くるものですね。
気がつけばすぐ後ろに滝が迫っており、漕いでた友人に「滝!滝!漕いで漕いで!」と叫ぶも、本人の後ろのことなので、すぐには理解されず、結局滝に突っ込む羽目に。
あー、つめたい。
でも、とても良いところでしたよ。約30分の航行を楽しみました。
楽しんだあとは、団子。
味噌が聞いてうまうまでした。
この時点で16時。本日の宿は久住。夕食のラストオーダーを考えると、そろそろ急いだほうがいい時間。
と、その前に、毎年恒例の
姫だるま工房さんへ。
国道325号線から、県道8号線を竹田に向かい快走。
途中、KTMの640Enduroかな?オレンジの粋のいい方を発見。
その方について、こちらも元気に追従走行。もう、楽しい楽しい。
あっという間に竹田まで到着しましたよ。
2003年から毎年通う工房さんへは、11年目。
そして、どうでしょう藩士が集う、どうでしょうの聖地!?
こちらの工房さんで作られている伝統工芸、「姫だるま」(下写真の左と真ん中)。
姫だるまは、約360年ほど前に実在した綾女(あやじょ)という武家の女性をモデルにした民芸品で、
家庭円満や厄よけなどの御利益があるといわれ、この工房で作られる姫だるまはすべて手作りなのです。
ちなみにこの日泊まる「
久住高原荘」さんのフロントには、姫だるま工房さんの姫だるまが飾られています。小さいサイズのものは、ただいまオーダーから数年待ちのものも。
今年は、僕ら地元広島の呉で創業された「
セーラー万年筆」さんの関係者さんが作られた、姫だるま万年筆を発見。
分かりになるだろうか。ペン先に姫だるまさんが彫られています。
今年は、広島からの来訪者も多かったようで、その方々に広島から10年以上も通っている者がいることを伝えると、「なんて楽しいことをしているのか!」とわらっていたと、教えていただきました。
そう、楽しいことをしているのですよ。僕らは。
と気づけばラストオーダー40分前。
急いで、こちらも毎年泊まる、「
久住高原荘」さんへ。
そして、到着したら即効食堂へ。
旨いものをたらふく腹に詰め込んで、ツーリング2日目は終了。
翌日は雨の予報なのでちょっぴり憂鬱ながら、部屋でビールをもういっぱい飲みながら、
今日は、「
久住高原荘」で一泊!